相続対策あれこれ
まずはトラブルを防止する
相続の対策は数多く存在しますが、中でも生前贈与・遺言は有効です。まずはトラブルを防止するために何をしたらいいでしょうか?
相続ではふつうの家庭が深刻にもめる
私どもは、相続実務に携わり、今までに1000人を超える方から相談を受け、実務のサポートもしてまいりました。
ご相談内容は多岐に渡り、100人100通り、1つとして同じものはありませんが、ご相談の3割くらいが、遺産分割のもめごとです。
親子や兄弟姉妹で会話ができないほどこじれてしまい、それぞれが弁護士:に依頼して調停や裁判をしているご家庭も少なくありません。
相続は資産家だけの問題かというとそうではなくて、もめるときは財産の多少に関係ありません。相続ではふつうの家庭がもめているのです。
相続税の納税資金の考慮
相続対策として「財産評価額を下げる対策」を講じる方がおりますが、現実としては「納税資金準備対策」を優先的に実施すべきだといえます。相続人が相続税の納付で困らないために、まずは納税資金準備対策」をしましょう。
相続税対策
相続税の対策については大きく分けて2つあり、①生前贈与を中心とした相続税の節税のための対策。②相続税の納税資金を確保していこうと考えていく対策です。
生命保険を活用する
相続税は金銭で一括納付をすることが原則になっています。
不動産やその他の動産で納付すること(物納)は条件付きとなりますし、物納はなかなか認めてもらえないのが実情です。また、売却して金銭に換価することも本望ではないことが多いでしょう。
そういったときに、よく対策として使われるのが「終身保険」です。
保障が一生続くため、死亡時に必ず保険金が受け取れ、現金が手元に残るのです。